くろさんちのブログ

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4月から働き始める新社会人に伝えたい「あなたにしか出来ない仕事なんて無い」ということ

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4月ですね。新社会人のみなさま、初出社はうまくいったでしょうか?

あなたは、いつもより早く起きて、真っ黒なスーツを着て、明日からルーチンになる通勤電車に乗って(準備のいいひとは前日に予行練習などをし)会社に着くなり、歳の離れた会社の先輩に、持ち場に案内されて、PCや名刺や入館証やらを渡されて、仕事についてのレクチャーを受ける。あるいは、まだ持ち場にもたどり着かずに、しばらく会社ではないどこかで、なにかしらの「 研 修 」を受けているかもしれません。

 僕が大学卒業後、社会人をはじめたタイミングは、あなたより少し早い3月くらいからで、埼玉と東京の県境北赤羽に住みながら、東京・恵比寿のデザイン会社に通って、文字通り「一日中」Photoshopに向かっていました。ほぼ未経験でデザインの仕事を選んでしまった僕は、多くの優秀な同僚デザイナーの中、どうしても形にならない自分の仕事を、徹夜で仕上げる毎日でした。まだ「ブラック企業」という呼び名もないころで、残業代は一切つかないが、朝遅刻すると給料から1万円ずつ天引きされるタイプの、まあそういう会社でした。

その会社で3年ちょっと働いて、デザイナーとしてそこそこ作れるようになった後、フリーランスになり、友人と会社を作り7年経営し、その会社を離れて、LINEで広告の商品企画をし、いまはネスレ日本ソーシャルメディアの仕事をしています。人生の中で「誰かに雇われた時期、誰にも雇われなかった時期、誰かを雇っていた時期」のすべてを経験しているひとは珍しいと思うし、最終的にまた「雇われに戻ってる」人間は、よりレアな気もするので、新社会人のあなたにアドバイスすることにします。まあ、おっさんのはなしを聞きなさい。

僕が話したいのは、あなたが社会人として働くにあたって、どうすればうつになったり、プレッシャーで出社できなくなったり、ドロップアウトしないで、仕事と付き合っていけるか、の心構えについてです。

あなたにしかできない仕事なんて「ない」

あなたが、何年か何十年か経って、ばりばり働くようになり、大事な業務を任される立場になったと想像してみましょう。しかし不幸なことに、交通事故か何かが原因で、思い半ばで、あなたは死んでしまったとする。さてそのあと、あなたが担当していた仕事はどうなるでしょうか?

ほとんどの場合は、多少の混乱があったあと、欠員が埋められる異動や採用が行われて、あなたが果たしていた仕事の「穴」は何事もなかったようにあっという間に、ふさがれます。

あなたがもっと重要な仕事を任されていたとして、あなたが働いていた会社はあなた一人の欠員をカバーできず業績を大きく落としたとして(明らかにその企業は、事業継続性に問題のある会社ですが)せいぜい代わりに、競合他社がその間に多少シェアを伸ばすくらいのはなしです。大抵の消費者は、そんなこと気にせず日常を過ごしています。

つまり、あなたにしか出来ない「仕事」なんて、この世にはないのです。あなたがやらなくても、いずれ近い業界の誰かが似たようなものを作るか、もっとましなアイデアを出すし、他の誰かがよりよいものに進化させるでしょう。これはあなたがつまらないといっているのでは有りません。スティーブ・ジョブスが死んでもちょっとかっこ悪くなっただけでAppleはまだあるし、イーロン・マスクが死んだって誰かがあとを継ぎます。本質的にはみんな一緒なのです。

あなたが仕事の重圧につぶされそうになったら、考えてみてください。それを失敗したり、エスケープすることで、世界は終わりません。あなたが担っている仕事なんて、一時的でちっぽけなものなのです。

誰もあなたの失敗なんか「覚えていない」

あなたがもし、何か仕事で取り返しのつかない失敗をした結果、職場の人間からそのことについて笑われて、うわさされてそうで、もうつらくて会社にいけない。上司はきっとあきれている。となったときは思い出してください。

誰もそんなにあなたに興味はありません。あっという間に、みんなそのことを忘れます。あなたがそうであるように、あなた以外のみんなもまた、自分の仕事やプライベートに忙しく生きているのです。その中であなたの出来事が占める割合なんてあって数%で、あなたが思ってるより誰もあなたのことに興味なんてないのです。

1年もすればほとんどの人間は、そんなことあったことさえ忘れるでしょう。何も気に病むことはありません。「知ったことか」と思っておけばいいのです。失敗なんてありふれたものです。

どうせ誰でも出来るんだから「好きなようにやろう」

僕が言いたいのは、つまりサラリーマンが担当する業務や、仕事でおこす失敗なんて、あってないようなもんなのだから「ポジティブにこのお仕事ゲームを楽しもう」ということです。

あなたが多少なりとも興味のある領域で、世の中のニーズの有りそうな分野で「お仕事スキル」をアップして行きましょう。業界を研究して、仕事の通し方を覚えて、お仕事経験値を貯めるために、どんどん会社の新規プロジェクトに参加するのです。仕事の「レベル」を上げて、同僚や上司にありがたがられて、給料を上げていくのです。まちがっても、魂を捧げる必要はありません。魂を捧げよ!人間性を捧げよ!と言ってくる会社で働いていても、あなたの心は自由の城なのです。あなたの許容出来る範囲でやればいい。

あなたを評価してくれない会社や、いやな上司、あなたの良心が許さない業務内容などに耐えられなくなった時、あなたが高めた「お仕事スキル」は、他のもっと条件のよい会社に転職する力になります。

人材流動性の波に乗るためにも、社会人として自由であるためにも、スキルを磨くのです。これから、少子化がさらに進み労働人口が減り、転職の売り手市場が進んでいきます。優秀な社員に信頼できる職場を提供できない会社は、どんどん業績を落としていくでしょう。

逆にあなたが、会社で出来るだけ仕事をしなくてすむように息を潜めたり、終業時間を指折り数えるだけの生活をおくるならば「仕事」があなたを支配する存在となり、歳を重ねるごとにあなたの人生の選択肢を奪うことになるので、気をつけましょう。

仕事で大切なことは、お前が舵を取れ!であり、人生で重要なことは、お前のオールを任せるな!なのです。

※落合陽一さんも、少年時代お父上の落合信彦氏に「陽一!牙を研げ!」っていわれていたそうですよ。牙を研ぎましょう。

残りは、あなたの「愛するもの」のために

そうしてふと気づいたとき、あなたにとって「仕事」は、コントロールできる人生の構成要素の「ほんの一部分」になっているし、そういう人間こそ会社で、誰かの顔色をうかがうこと無く、本当に必要な事が決断できる存在になれるでしょう。

何しろここでダメでも、転職できる会社が後ろにはいくらでもあるのだから。

仕事以外の残りの人生の大半を、あなたが愛するもの、家族なのか、友人なのか、没頭できる趣味でもいい、あなたの人生を彩るものに費やすのです。自由に働き、自由に生きましょう。

あなたが、よい社会人生活が送れることを祈ってます。役に立ったら、いつかビールでもおごってください。